基礎年金水準引上げに条件 政府検討
厚生年金の積立金を活用し基礎年金(国民年金)の給付水準を底上げする案において、政府は「経済が停滞すれば引き上げる」という条件を設けることを検討しています。令和7年通常国会の関連法案に条件を盛り込む方向で調整しています。
厚生年金と国民年金は、それぞれの年金財政が安定するまで「マクロ経済スライド」と呼ばれる仕組みで給付水準の伸びを抑制しています。それによる抑制は、厚生年金が2026年度に終了予定なのに対し、国民年金は2057年度まで続くため基礎年金の給付水準低下が著しい仕組みです。